<中国証券報>合肥三洋は27日に開幕した第5回中国(合肥)国際家電博覧会で、自主開発の新ブランド「帝度(DIQUA)」を発表した。今後は複数のブランドによる多角化戦略を強化する。
29日付中国証券報が伝えた。

 合肥三洋は国内市場向けに「SANYO」ブランドの洗濯機や電子レンジなどを製造していた。しかしパナソニックが三洋電機を買収すると事業の再編が行われ、2011年7月には三洋電機の一部白物家電事業が海爾(ハイアール)集団に売却されている。
 
 家電業界の専門家は、「合肥三洋にとって三洋電機は2番目に大きな株主だ。今まで三洋電機の動向が直接合肥三洋の国内事業に影響することはなかったが、投資家には不安を与えていたようだ」と説明し、「今回の自主ブランド発表は、同社の将来の発展に大きく寄与するだろう」と期待を示した。
 
 合肥三洋の公告によれば、中国国内における「SANYO」ブランドの使用については、商標使用料として増値税を除いた売上額の0.5%を三洋電機側に支払うことで、パナソニックと合意に達しており、契約期限は09年1月19日から13年12月31日までとなっている。
 
 また合肥三洋は12年早々に非公開の形で1億株あまりの新株を発行し、11.05億元程度の調達を計画している。調達した資金は洗濯機とモーターを製造する新工場の建設に用いられる予定だ。(編集担当:浅野和孝)
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