福建省廈門(アモイ)市内の集合住宅内で11日午後9時45分ごろ、事務用椅子が爆発して、座っていた女性が負傷したことが分かった。中国新聞社などが報じた。


 椅子は2008年に購入した。引っ越しなどの関係で長い間放置しており、最近になり改めて使い始めた。女性はシャワーを浴びた後、椅子に座って髪の毛を乾かしはじめた。約30秒後にエアーシリンダー部分が爆発した。女性は尻などに重傷を負った。命に別条はないという。

 椅子には「信強」というメーカーと見られる表示があったが、連絡先などは表示されていない。品質などについて審査を経ていない、非合法産品の可能性が高いという。

 爆発の威力は大きく、椅子は座る部分の木板と、スポンジ部分が裂けた。女性はパソコンデスクに向かっていたが、デスクの上のパソコンも吹き飛んだ。隣室の住民によると、建物が震動したのでガス爆発と思ったという。

 エアーシリンダーの中には通常、窒素(ちっそ)が封入されている。
窒素に不純物が多い場合には、圧縮された際に温度が急上昇して爆発に結びつく場合がある。シリンダーの強度が不足している場合もある。シリンダーが完全に密閉されていない場合には、急激に窒素が噴出することがある。

 中国ではしばしば、椅子が爆発する事故が発生している。使用時の事故が多く、座っていた人が直腸や大腸などに達する重傷を負う場合が多い。(編集担当:如月隼人)
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