韓国メディアは、「キム・ヨナ優勝のおかげで注目されて」、「え?ハングルが見える、キム・ヨナの力になった韓国語の広告」、「キム・ヨナの背後にハングル広告、マルハンってどんな会社なの?」などの見出しで伝えた。
世界フィギュアの看板は、世界屈指の企業の間でも競争が激しい場所だが、その中に株式会社マルハンが、自社のロゴとともに日本語とハングル文字を併記した広告を掲載した。韓国ではあまり知られてないためか、どんな企業かと話題となったようだ。
韓国メディアは、この広告は在日同胞の企業人、韓昌祐(82)会長が運営する企業・株式会社マルハンのもので、今回の大会で唯一のハングルによる広告だったとして、その背景を紹介した。
マルハンは年間2兆5000億円の売上高を誇る日本国内で11位-12位の企業であり、2006年からISUの公式スポンサーとして活動。会長はキム・ヨナの大ファンで、かつてキム・ヨナが国際大会の会場内でハングル文字の広告を見て嬉しく思ったという話を聞き、広告にハングル文字を併記するようになったという。
韓会長は1947年に日本に渡った後、1957年にマルハンを設立。市場シェア70%を占める日本最大のパチンコグループに育て上げた。これをもとにフードサービス業、清掃業、広告業、建築業、保険業、銀行業に進出して屈指の企業群を形成した。1988年のソウルオリンピック時には、在日韓国後援会副会長を務め、最近では私財50億円を拠出し、故郷慶尚南道泗川に奨学金財団を設立した。
韓会長は、「キム・ヨナと浅田真央に代表されるフィギュアスケートを通して、日韓両国間の交流の発展に資することが目標」と語っており、日本と韓国で社会貢献活動を活発に展開していると伝えられた。