現代人への“血の涙”か…孟姜女、号泣の川が赤く染まる=河南
 「孟姜女(もう・きょうじょ/メン・ジァンニュー)」と言えば、中国でで極めて広く知られる伝説上の女性だ。万里の長城建設に徴用された夫が死んだことを知り、孟姜女が号泣すると涙が万里の長城を崩し、川になったとされる。その「孟姜女の涙の川」が、赤く染まった。(写真は「CNSPHOTO」提供)<br><br>【関連記事・情報】<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0501&f=national_0501_005.shtml" target="_blank">なぜ?…使い捨て食器、環境問題で禁止14年後の再解禁=中国</a>(2013/05/01)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0405&f=national_0405_025.shtml" target="_blank">環境保護局長「井戸水が赤くても大丈夫。赤飯と同じ」=河北</a>(2013/04/05)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0320&f=national_0320_005.shtml" target="_blank">【中国ブログ】日本のゴミ分別にとまどうも「マナーの国」と絶賛</a>(2013/03/20)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0731&f=national_0731_054.shtml" target="_blank">【中国ブログ】日本での生活で気をつけるべきこと、声量・油・ポイ捨て…</a>(2012/07/31)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0328&f=national_0328_093.shtml" target="_blank">【中国ブログ】「日本はなぜここまで清潔なのか」と中国人が考察</a>(2012/03/28)<br>"(サーチナ) 画像(1枚)
 「孟姜女(もう・きょうじょ/メン・ジァンニュー)」と言えば、中国でで極めて広く知られる伝説上の女性だ。万里の長城建設に徴用された夫が死んだことを知り、孟姜女が号泣すると涙が万里の長城を崩し、川になったとされる。
その「孟姜女の涙の川」が、赤く染まった。(写真は「CNSPHOTO」提供)

 赤く染まったのは河南省北部の新郷市を流れる西孟姜女河の約2キロメートル。地元当局は赤く染まった水をくみ出し、排水処理施設に運び入れて処理している。

 今のところ重金属などは検出されておらず、生活排水による汚染の特徴を示しているという。

 孟姜女の物語は語り継がれるだけでなく、民謡の素材としても広く知られている。「涙の川」が「血の色に染まった」となれば、不吉さを感じ、中国全体にのしかかる環境汚染の問題に改めて恐怖を感じる人も多いだろう。孟姜女は現代人に、何を語ろうとしているのだろうか。

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◆解説◆

 孟姜女は始皇帝(紀元前259-同210年)の時代の女性とされる。夫が万里の長城建設に徴用されてしまい、後を追った。寒い冬は越せないと思い、厚手の服を持っていったとの言い方もある。

 長城建設の現場に行き、夫はすでに死んだと知らされた。孟姜女が号泣すると、涙が長城を崩し、2条の川――孟姜女河と西孟姜女河――になった。
崩れた長城から、中に塗り込められていた夫の遺体が出てきたという。民間伝承であり、孟姜女の物語にはいくつかの異なるバージョンがある。(編集担当:如月隼人)
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