記事は、中国で食用されるアメリカザリガニに対するネット上「疑惑」を5つ紹介。そのうちの1つが「第二次大戦中に中国に駐留した旧日本軍の生物化学部隊がアメリカザリガニを持ち込んで遺伝子組み換えを行い、完全に火葬できなかった遺体を食べさせた」という内容だった。
この情報に対しては、科学系サイトの専門家が「アメリカザリガニは確かに日本から伝わったが、それは1929年ごろのこと。抗日戦争は発生していないし、当時は遺伝子の概念もなかった」と否定した。
このほか、「ザリガニは虫。外国人は誰も食べない」「養殖コストが高いので業者は川で採集している」「体内に基準値を超える重金属を蓄えている」「食べると横紋筋溶解症になる」という情報に対して、中国調理協会や中国農業大学、北京市衛生監督当局などの専門家がそれぞれ回答。「市場のアメリカザリガニはほとんど養殖ものであり、頭を除いて十分に加熱して食べれば安全」との結論を出した。
なお、「外国人はザリガニを食べない」との疑問への回答は「欧米でも食べるが、日本人だけは確かに食べない。なぜなら、肉質がパサパサだからだ」というものだった。(編集担当:柳川俊之)