1973年7月20日、頭痛薬を飲んで横になったブルースは、そのまま帰らぬ人に。32歳という若きスターの急逝は衝撃的で、また死因が不可解で現在でも話題になるほどだ。中国メディアが40回目の命日に合わせ、検証記事を掲載した。
中国の新聞「沈陽晩報」は、「ブルースが去って40年過ぎても死因は謎のまま」とし、「服用した鎮静剤がアレルギー反応を引き起こし死に到ったと判定されているが、真相についていまだに議論されている。死去のニュースをマスコミに発表したのは、映画会社ゴールデン・ハーベストの代表レイモンド・チョウ氏で、自分の家でブルースは亡くなり妻も同席していたと報告。ブルースの実兄も認めていたが、その後記者の調べによって、ブルースの最後の場所は女優・丁佩(ベティ・ティン)の自宅であることが判明した。当時ベティは外出中だったと主張し、ブルースに最後に会ったのは“数カ月前に、偶然道端で見かけただけ”と説明。嘘で固められた状況は不信感をあおり、真相は闇に包まれているとされた。
そして2008年、映画関係者の杜惠東氏が「ブルースが亡くなった原因は、毎日飲んでいた薬やジュースのアレルギー反応ではないかと思う。アメリカ教育を受けてきた彼は、筋肉増強の薬やビタミンを摂り続けていた。また生の牛肉とバナナを入れた自家製ジュースも飲んでいた。日々そういった物を口にし、体はすでに悪くなっていたかもしれない」と証言。
ブルース・リーを愛する人々がいる限り、その早すぎる死は謎として永遠に語り継がれていくのだろう。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)