北京市が屋台のバーベキューを禁止…飲食業PM2.5原因の13%

       
 同学院の謝紹東副院長によると、大気中に存在するPM2.5の由来は極めて複雑であり、自動車などによるものが比較的多いと考えられるが、それ以外の原因については、それぞれあまり差がない。

 国際的な経験にもとづけば、汚染源それぞれについて、排出の抑制を行うことが必要で、その意味から、飲食業による油煙の排出を抑えることは必要という。

 大気汚染防治法では、飲食業者が油煙などを排出しないように必要な措置を取ることを求めているが、実際には油煙の浄化装置などを備えている業者は少数だ。特に屋台の場合には、“野放し”状態だ。

 北京市ではそのため、市の中心部の公共の場所と、郊外地域で設ける禁止区域における、屋台方式でのバーベキューや焼き肉の営業を取り締まる。

 その他の飲食店に対しても排出する油煙の浄化装置の設置の指導を強化し、95%以上の設置率を確保する考えだ。

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◆解説◆

 北京などでこれまで多く見られた屋台での焼き肉の多くは、ウイグル式の「羊肉串(ヤンロウチュワン)」だった。串に刺した羊肉を塩、唐辛子、クミンパウダーで味付けして炭火で焼く、いわゆるシシカバブだ。

 売り手の多くは風貌からして、内陸部からやってきたウイグル族だ。夏などになると屋台を中心に、ビールを片手に屋外で「羊肉串」を楽しむ庶民も多く見られた。

 中国で多くの庶民が外食を楽しめるようになったのは、改革開放の成果といってよい。さまざまな問題点はあるにしても、国全体で経済発展に努力した成果と言ってよいだろう。

 しかし、多くの人々が物質的欲望を相当に満足させられるようになった一方で、環境汚染はますます深刻になりつつある。庶民の「ささやかなお楽しみ」も、今後は我慢せざるをえない局面が増えていくと考えてよい。

 逆に言えば、中国人が自制と禁欲の必要性をわきまえずに「欲望最優先」の生活を続けたのでは環境問題はますます深刻化し、健康被害も増加していくことになる。(編集担当:如月隼人)(写真は2012年10月、北京市内の屋台街。サーチナ編集部撮影)

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2013年9月18日の中国記事

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