厳さんの勇気ある行動は高く評価され、紅綬褒章のほか安倍晋三首相からも感謝状が贈られた。また、大阪府警大淀署とアルバイト先のローソンも感謝状を贈っている。
天皇陛下が厳さんに紅綬褒章を授与したニュースは中国でも広く注目を集め、各メディアも大きく取り上げているが、中国のインターネット上でも厳さんの行動を高く評価する声が多いようだ。
中国の簡易投稿サイト・微博を見てみると、
「中日関係の進展を嬉しく思う」
「中国と日本は隣国同士であり、本来は友好的であるべき」
など、厳さんの行動や紅綬褒章の授与が日中関係を好転させるきっかけになって欲しいとの声も多かった。
紅綬褒章は「自己の危難を顧みず人命の救助に尽力したる者」に贈られる褒章だが、人命救助によって天皇陛下ならびに首相から褒章が授与されたことに自国との違いを見出した中国人も少なくないようで、
「国民の生命に対する重視がうかがえる。わが国とは大違いだ」
「わが国は日本政府に学ぶべき」
といった意見も多かった。いずれにせよ、厳さんの行動は多くの中国人にとって「誇り」と映ったらしく、自分のことのように喜ぶコメントが殺到した。
一方で、厳さんが「1人の普通の中国人としてしなければいけないことをしただけ」と語ったことに対し、「厳俊は嘘をついている。普通の中国人はこんなことしない」という主張もあった。(編集担当:畠山栄)