餃子や肉まんなど皮で餡を包む食べ物は、中国人にとって国民食とも言える主食。おいしいという理由で好まれ、伝統的に受け継がれていく訳だが、中華料理の多様性を表現するシンボル的な食品でもあるとのこと。
具材によって味が変わり種類も果てしなく増え続ける訳だ。餃子は中国のお正月「春節」に欠かせない料理。その春節を前に、「餃子や肉まんを手作りする時は、理解して欲しい点がある」と提言する、中国メディアが登場した。

 報道によると、第一のポイントとして強調したいのは「餡の割合」。「肉3割対野菜7割の割合で作るべき。肉は脂の少ない部分を主に使って、脂肪分を減らそう。そして野菜は、なるべくほうれん草やセロリなど繊維質が高いものを選び、コレステロールと脂肪の吸収を抑える努力をしよう」と呼びかけた。また卵、椎茸、木耳(キクラゲ)、マッシュルームなどの食材を餡に入れると、「栄養のバランスがさらに良くなる」そうだ。「味の面でも甘みが出ておいしくなる」と伝えた。

 続けて注意点として、「餡作りで野菜を切ると汁が出るが、その汁は捨てないように!」と呼びかけ、「ビタミンを捨てることになる」と訴えた。「餃子の皮を作る時、できるだけ野菜の汁を混ぜてみよう。見た目が美しくなるほか、実は栄養面でも効果的」だそうだ。
また皮作りの時には「トウモロコシやアワなどの粉末を加える」のがコツらしい。一日の必要量を摂取でき、健康作りの重要なポイントになると促した。

 最後に、手作りした餃子は、「煮る、蒸す、焼く」といういずれかの方法で食べようと勧めている。その理由だが、「脂肪分控えめで栄養分がばっちり吸収できる」からだ。また日本人が好む焼き餃子は、餡を薄味にすることが中国では鉄則とのこと。煮る場合は餃子から出る汁と餡がとけ合って味が変わるが、焼き餃子は餡の味がそのまま楽しめるからだ。

 ラーメン屋や中華料理店でオーダーする餃子だけではなく、オリジナル餃子を作ってみるのも楽しそうだ。肉と野菜の割合を守りながらきのこ類を入れ、好みの味をつける。家庭でできる簡単でヘルシーな中華料理メニューが、一品できあがり!(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(イメージ写真提供:123RF)


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