この評論記事は、日中社会学会の陳立行会長によるもの。
さらに、登山家の三浦雄一郎さんが昨年80歳でエベレスト登頂に成功したことも挙げたうえで、多くの日本の一般人が「功利主義ではなく、己に挑戦し続け、極致を追求し続ける」とした。
そのうえで、定年退職後も自らの研究を続けその成果を発表し続けようとする一般の学者や、動物や野菜の手工芸品を作り続け「できれば動物園や植物園を作りたい」と意気込む95歳の主婦、20年以上業務拡大をすることなく味の追求のみを続けるケーキ屋さんなどを紹介した。
陳会長は、日本には自分の好きな事物に対して他人が驚くほど造形を深める「マニア」が多いとした。どの国にもそういう人物はいるが、感覚的には日本には人口の10-20%くらいはいるのだという。
さらに、このような人に共通する特徴として「人生は功利を求めるばかりではないことを感じさせる、言語を超えた影響力」、「勝敗で英雄を論じず、好きなものを続けること、高難度への挑戦、極致の追求こそに人生の真価があるという価値観」を持っていることを挙げた。
そして、「浅田選手は、この価値観が国境や文化を超越する影響力があることを証明した」と論じた。
陳会長は最後に、経済的に豊かになった日本では、一般市民が「平凡の中から自らにチャレンジする喜びと幸福を見出すようになった」とし、それが日本国民の持つソフトパワーを形成していったとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Olga Besnard/123RF.COM。写真は2009年10月、フランスのパリで開催されたエリック・ボンパール杯)
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