中国メディア・環球網は20日、韓国人学生の英語レベルが向上する一方で漢字レベルが低下し、漢字語が中心に用いられている学術的文章が理解できなくなっているとする、韓国メディア・亜州経済の報道を伝えた。

 記事は、韓国では1990年より極力漢字を使わずにハングル文字ですべて表記する風潮が起こり、現在では一般的な韓国語の文章中で漢字を使う機会はほとんどなくなったと紹介。


 日常生活では韓国固有の言葉や外来語が多用されるものの、韓国語の単語の約半数は漢字語からなっており、公式な場面や学術界では漢字語が多用されているとした。学術的文章では90%が漢字語で占められているという。

 そのうえで、漢字の地位低下を危惧したソウル市教育長が今年、約3000万円を支出して小中学校における漢字教育強化に乗り出そうとしたことを伝えた。一方で、同市議会が「漢字教育強化は韓国語教育の発展を妨げる」として予算の一部を削減させたことを併せて紹介した。

 韓国教育放送公社の関係者は「言語理解力を高めるためには、漢字の基礎が必要。高い漢字レベルがあって初めて漢字語が理解でき、自己の思考能力を高めることができる」とコメントした。

 自前のハングル文字で極力漢字を排除したいという民族的な独立意識と、漢字文化の影響を否定できない現実。韓国の教育界は大きなジレンマを抱えているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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