台湾の日刊紙「中國時報(チャイナ・タイムス)」によると、息子の房祖名(ジェイシー・チャン)主催による「和平友愛(平和、友情そして愛)コンサート」が6日、北京工人体育館で開催された。妻の林鳳嬌(ジョアン・リン)は、リハーサルに駆け付け声援を送っていたという。
本番がスタートするとジャッキーは、1万人の観客にすぐに謝罪したそうで「会場設営が良い状態ではないことを、許してください。そして今日のコンサートは、花火などの演出もありません。エコを意識して準備したコンサートです」と、説明したとのこと。派手な舞台装置は避け、シンプルなステージ作りを心がけたらしい。
途中感極まる場面もあり、「人間はお互いを理解していないから、敵対意識を持つ。国境がなければいいと思うことさえあります。世界には『ひとつの国』しかないと思っているし、同じ地球で共に生きる全員が、地球人なのだと思います」と思いを述べたジャッキー。
ジェイシーが書き下ろした「不再失去」を歌った時にも再び心境を語り出し、「子どもの頃は貧しくて、お金持ちになりたかった。年月がたちお金を得られたけれど、お金で解決できないことがあると知りました。
このコンサートは、ジャッキーと親交のあるビッグスターたちの登場も話題になった。「謝霆鋒(二コラス・ツェー)、周杰倫(ジェイ・チョウ)、王力宏(ワン・リーホン)、EXO(エクソ)、金喜善(キム・ヒソン)、古巨基(レオ・クー)、MISIAらがノーギャラでステージに上がった」とのことだ。
ニコラスとジェイシーがステージにケーキを運び、全員で「明天會更好」を合唱するなど、誕生祝いの演出も施され盛大に幕を閉じたコンサート。
世界各国からファン1000人を招待し、4日間に渡って北京と上海でイベントが行われた。初日はコンサートだったが、万里の長城などの名所観光やパーティー、また上海のフィルムギャラリー開幕式に招待するなど盛りだくさん。ファンの宿泊、交通費はジャッキーが全額負担し、「4日間の総費用は2000万台湾ドル(約6700万円)」と報道された。
香港が生んだ世界のスター、ジャッキー・チェン。熱心に応援するファンを中国に呼び、国際級のおもてなしをしたと言えるだろう。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(写真は「CNSPHOTO」提供、2014年4月撮影)
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