米国の中国語メディア・中国数字時代は12日、中国の胡錦濤・前国家主席が11日に、15日で死去してから25周年を迎える胡耀邦元中国共産党総書記の故郷である湖南省の旧居を訪問したと報じた。

 記事は、胡前主席が9日に湖南省長沙市の岳麓書院を訪問したのに続き、11日午前に同省共産党委員会トップらとともに胡元総書記の旧居や陳列館を約1時間にわたり参観したと紹介。
参観中、胡元総書記の銅像に対して頭を下げてお辞儀したと伝えた。

 胡元総書記は1980年代に共産党のトップとして活躍したが87年に失脚し、89年4月に死去した。死後、天安門広場に献花する学生が後を断たず、6月の天安門事件が起きるきっかけとなった。

 記事は、胡前主席は胡元総書記のグループに属し、かつて抜擢を受けたと紹介。今回の参観について省当局は情報を厳しく遮断したと伝える一方、「天安門事件25周年直前という微妙な時期であり、何かのメッセージを発した可能性があるのではないか」と注目した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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