16日午前に韓国南西部の珍島近くの海上で発生した大型旅客船セウォル号の沈没事故で、韓国海洋警察は同日、船に備え付けられていた救命ボートが1台しか機能しなかったことを明らかにした。複数の韓国メディアが17日、報じた。


 セウォル号には救命ボートが備え付けられていたが、使用するには使い方を知る乗務員による作業が必要であったことからも、避難誘導方法における問題を指摘する声があがっている。救命ボートがすべて機能していた場合、乗員乗客475人全員を乗せることができた。

 救命胴衣の保管にも問題があった。270個あまりが船尾に保管されており、乗客の中には救命胴衣を確保できなかった人もいたとみられている。

 韓国メディアによると、遭難信号が確認されてから沈没するまでの時間は1時間30分。この間に船員が正しい避難誘導を行わなかった可能性があるという。

 海上交通管制センターは、傾くセウォル号に対し、退船する可能性があるとして救命胴衣の着用など準備を行うよう指示していたが、実際に退船指示が出てから沈没するまでに適切な措置は取られなかったという。(編集担当:新川悠)


【関連記事】
韓国旅客船沈没事故、船長と機関士は「乗客よりも先」に救助されていた=韓国報道
韓国旅客船沈没事故、かつて日本で18年運航していた・・・「船齢」としては古い=韓国
韓国の旅客船沈没事故、「韓流ブーム」に沸く中国観光業への影響は=中国報道
米メディアが「韓国系米国人と日系米国人の違い」を分析、祖国との「つながり」に違いか=韓国
【中国BBS】何と愚かな!韓国人が日本で「独島から来ました」
編集部おすすめ