韓国では国家代表に対して、ソチ五輪フィギュアの判定騒動で銀メダルに終わったキム・ヨナの無念さを、ロシア戦で晴らしてほしいとの願いがあった。そのため、試合で李が先制点を入れると、韓国のサッカーファンはパフォーマンスに注目。フィギュアやキム・ヨナに関するパフォーマンスを披露するのではないかと、期待感が高まった。
だが李が観客に向って見せたのは、敬礼のパフォーマンス。李は試合後のインタビューで「何をするか思いつかなかったので、ただ敬礼をした。キム・ヨナのためのセレモニー(パフォーマンス)が出来なくて残念だったが、そのようなことを考える余裕はなかった」と説明した。
韓国メディアによると、韓国代表は2002年のW杯でスケートのパフォーマンス(オーノパフォーマンス)を披露している。これは、同年に行われたソルトレイクシティ五輪の男子ショートトラック決勝で、韓国選手がアントン・オーノ(米国)に失格で敗れたことに関係する。
韓国では、失格判定はオーノのオーバーアクションが原因だとされており、この出来事に不満を持つ韓国国民の感情を受けて、当時代表だった安貞桓(アン・ジョンファン)はゴールを決めた後で同パフォーマンスを行った。
このような経緯があるため、韓国は李にも同様の行動を求めていたようだ。だが、韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は、2月の記者会見で「サッカーと(キム・ヨナの判定を)結び付けたくない」と話しており、代表選手をほかの問題に巻き込みたくないと考えているようだ。
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