中国では2014年末頃から、病死した豚の肉が加工肉製品にされたり、油を取り出して売られていたとする事件が注目されている。中国政府・公安部によると1月12日までに、病死した豚肉を組織的に流通させていた集団11グループの計110人以上の身柄を拘束した。
警察が押収しただけで問題のある肉は1000トン、油は48トンという。中国の微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で同話題が紹介されると、「共産党万歳!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」などと書き込むユーザーも現れた。

 問題のある豚肉はベーコン、ソーセージなどに加工され、湖南、広西、河南など11の省クラス行政区画で流通していた。同件には保険会社職員も関与していたという。畜産農家が飼育している豚に保険をかけている場合がある。出荷前に豚が死んだ場合には保険会社に連絡をする。保険会社職員が養豚場まで足を運び、豚が死んだことを確認するためだ。

 畜産農家に支払われる保険金は成獣の豚の場合1頭あたり1000元(約1万9000円)程度だが、保険会社職員は「豚が死んだ情報」を極めて早く利用できる立場を利用して、病死した豚肉を扱う業者に連絡し、3000-4000元(約5万7000円-約7万6000円)を得ていたという。行政の畜産水産の関係者が立場を通じて知った情報を利用して、金銭を得ていたケースもあるという。

 同記事に寄せられたコメントとして印象的なのが、「共産党万歳!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」だ。共産党は「食の安全の確保」に力を入れると繰り返してきたが、「まったく効果が出ていない」との“怒りの書き込み”と考えてよい。皮肉を込めて「!」を23個重ねた。


 その他、「まだ残っているのは、そういう仕事をしていた奴に食べさせろ」、「殺してしまわねば、庶民の怒りはおさまらないぞ」、「いいよ。出かけた際にはベジタリアンになるよ」、「食品安全の問題を解決する最もよい方法は、自分で生産したものだけを食べることだな」などの書き込みが寄せられた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)


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