中国・北京にある、日本にかんする情報を発信するメディア「知日」が2月27日、明治以降に日本で作られた「和製漢語」について紹介するツイートを掲載した。

 ツイートは、日本人が外来語を翻訳する際に「漢字語の簡潔さや高い造語能力に目をつけ、漢字を組み合わせて簡単かつ分かりやすい「和製漢語を作り出し、現在も利用している」と紹介。
そして「中華人民共和国」の7文字中3分の2以上が実は日本語から来た「和製漢語」であるとした。「人民」と「共和国」が「和製漢語」にあたるとのこと。

 ツイートに添付された画像では、日本人が広めた漢語の例や、「科学」、「規定」、「経験」など中国でも使われている「和製漢語」の数々が紹介されている。

 このツイートに対して、微博のネットユーザーからは「恐れ入った」、「これ面白いね」、「現代中国語の言葉の多くは日本語からやってきたものだ」、「経済って言葉もそうだね」、「法律用語には“和製漢語”が多いね」、「日本製品をボイコットしてる人はどう思うかね」といったコメントが寄せられた。また、ここ20-30年に大陸へ入ってきた「和製漢語」の勢いを「軽視できない」とし、中国国内の現代漢語の語源にかんする研究に力を入れるべきだとの意見もあった。

 なかには「でも、日本人は共産党、階級、主義、組織、幹部などといった『害毒』まで翻訳して広めちゃったからな」というエッジの利いたコメントを残すユーザーもいた。

 日本のモノをボイコットしようとすればするほど、かえって日本と中国との関わりの深さを知る結果になってしまうのは実に興味深い。これまではどちらかと言えば、日本で生まれた漢字語を取り入れることの多かった中国。今後、中国で生まれた言葉が日本、さらには世界に数多く輸出される時代がやってくるだろうか。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)


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