安徽省チョ州市で3日までに「パクリ版スフィンクス」がほぼ完成した。世界文化遺産の「パクリ」を集めたテーマパークの建造物のひとつという。
中国では2014年にも河北省石家荘市で「パクリ版スフィンクス」が作られ、エジプト政府が「世界遺産条約」に違反しているとして憤激した。(チョはさんずいに「除」)

 チョ州市では、「チョ州長城国際影視動漫旅遊創意園」の第2期分として「世界文化遺産博覧園」の建設が進められてきた。「スフィンクス」は「世界文化遺産博覧園」の中心となる建造物で、エジプトのギザに残る大スフィンクスを模したものだ。実物大だが、顔の部分は想像で復元している。

 中国では、2014年に河北省石家荘市に“スフィンクス”が作られたことで、エジプト政府が、中国も締約国である「世界遺産条約」に違反するとして憤激した。中国の「パクリ・スフィンクス」の作りがあまりにも粗雑で、「本物のスフィンクスのイメージまで落としてしまう」ことも問題視した。

 河北省のスフィンクスで関係者は当初「撮影所の臨時構造物」と説明していたが、その後も撤去されず見物人が集まり、周辺では屋台の店も出た。

 安徽省で再び“スフィンクス”が作られたことに対するエジプト側の動きは、今のところ伝えられていない。(編集担当:如月隼人)(写真は中国新聞社の5日付報道のキャプチャー)


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