新華社系のニュースサイト「新華網」は1日、日本を旅行した中国人3人が、「痴漢行為」による迷惑防止条例違反や強制猥褻罪の疑いで逮捕されたと報じた。中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では容疑者に対して「ビデオの見すぎ」、「帰ってくるな」、「その場で死刑だ」などの声が多く寄せられた。


 新華網は「一部の中国人は、日本は性の開放度が極めて高い国と考えている」。「日本に観光旅行した際に『ちょっと遊ぼう』などと妄想する者すらいる」と論じた上で、日本では女性に対するセクハラが頻繁に問題になっており、「過ちをおかせば法律の代償を支払うことになる。軽くても身柄拘束、重ければ入獄して刑に服すことになる」と警告した。

 逮捕された3人は同一行動をしていたわけではなく、それぞれエスカレーターで女性のスカート内を盗撮、電車内で女性のスカートをめくる、商店内で女性の臀部を触ったとされる。

 記事は、日本の「迷惑防止条例」や「強制猥褻罪」が定める処罰を紹介。さらに、「精神面を傷つけられた女性は、金銭による示談に応じないことが多い。
そのため、最高刑が適用されるのが一般的、「(痴漢をしたとされた)多くの日本人男性は地位と名誉を失い、一家は離散し、一生涯うだつが上がらない。この種のニュースは日本のメディアで極めて多く見受けられる」と解説。

 さらに、日本の男性の多くは混雑した電車に乗るときには誤解を招かないように戦々恐々としているとして、「女性からは遠ざかり、片手にカバン、残りの手には新聞を持って読む」などと紹介した。さらに現代の日本女性は「かつての何をされても耐え忍ぶ」イメージとは大いに異なると説明。痴漢の被害を受けた場合、その場で大きな声で指摘するなどで「加害者を許す可能性はかぎりなくゼロ」と伝えた。

 微博に寄せられたコメント、大部分が容疑者を非難するものだ。
「クズめ。ビデオの見すぎだ」、「帰ってくるな。太平洋に飛び込め」、「その場で死刑だ」、「彼らの刑罰は厳しい。われわれが薬物密売人を死刑するのと同じだ。人間のクズに遠慮はいらない」などの書き込みが続いた。

 さらに「この点については日本の警察の方が、わが警察より能力が高い」、「中国も日本と同じように女性を保護してほしい」、「中国では被害者の女性が嘲笑される」、「(インターネットで)本人探しが始まる場合すらある」と、自国における警察の能力の低さ、法体系や不備、意識面の問題を指摘する声も寄せられた。


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◆解説◆
 中国語の「痴漢」は字義通り「愚か者」の意で主に男性に対して使う。「極度に愚直な者」を指す場合もある。日本語の「痴漢」に相当するのは「色狼(スーラン)」などの言い方だ。ただし最近は、女性に対して「強制猥褻」行為を行う男を「痴漢」と呼ぶことも増えた。日本で制作された成人向け映像作品の影響と思われる。

 少なからぬ中国人男性は、日本の成人向け映像について「絵空事」とは思いつつ、「日本人は性の方面で大胆」とのイメージもぬぐい切れていないとみられる。
中国滞在経験のある日本人女性が「強引に迫られたので逃げた」などと語る場合もある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)


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