中国の大手検索サイト・百度(バイドゥ)の掲示板にこのほど、「同じコピー大国なのに、日本はどうして“パクリ”でないのか?」という中国メディアが報じた記事について議論するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーたちが議論を交わしている。

 中国メディアは、日本について「中国の唐朝をまねたなど、歴史的なコピー大国」と主張。
さらに現在も米国のビジネス方式を模倣するなどが「いたるところにある」と指摘した。 

 一方で、日本は中国や米国をまねてきたのに「模倣」や「コピー」と批判されることはないとし、中国企業の模倣ばかりが「パクリ」だと批判されると指摘、その差は一体何なのだろうかと疑問を投げかけた。

 記事は、日本が「パクリ」だと非難されるどころか尊敬されているのは、模倣に際して新たなアイデアを加える努力を怠らないからだと論じているが、中国人ネットユーザーたちはどのような見解を示しているのだろうか。

 スレッドに寄せられた意見を見てみると、中国人ネットユーザーたちは日本が模倣大国であり、中国と違って批判されていないとする記事の内容について賛同しつつ、「日本は模倣しても自国に合うようにアレンジするからではないか」、「中国が批判されるのはイノベーションのないコピーだからではないか」といった声が寄せられていた。

 また、「日本人は学習能力が高いのは間違いない。中国では過去の文化などは失われてしまったが、今では日本のほうが純粋な中国文化を継承している」、「日本人は模倣したものを自国に融合させることができるが、中国のは純粋なコピーにとどまっている点が違う」といった指摘もあった。

 スレッドに寄せられた意見で多く見られたのは「日本もかつては模倣ばかりで、現在の中国は過去の日本と同じ段階にあるだけ」という声で、中国も時間が経過すれば日本のようにイノベーションを加えられるようになり、批判されることも無くなるという主張だった。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)


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