記事は、1991年に中国の国営テレビ局である中国中央電視台(CCTV)がアニメ「ドラえもん」を初めて放送して以来、ドラえもんは多くの中国人の成長に寄り添ってきたと伝え、「幼少期の記憶として多くの中国人の脳裏に刻み込まれている」と紹介。
さらに、ドラえもんの「可愛らしい外見」や「感動的なストーリー」などを除いても、ドラえもんが世界的な人気を獲得した理由には「日本政府がアニメや漫画を外交戦略としてサポートしていることも要因として挙げられる」と主張した。
続けて、日本のアニメや漫画といったサブカルチャーは世界的に有名であり、「アニメ、漫画の輸出大国」ともあると指摘。日本ではアニメや漫画が文化に溶け込んでいるとしたうえで、日本のアニメ・漫画産業は自動車や電機産業とならび、今や世界に影響を与える「メイド・イン・ジャパン」の1つになったと論じた。
また記事は、アニメや漫画だけでなく、ハローキティといったキャラクターたちが「各国の消費者や観客を魅了すると同時に、日本の国家イメージの形成に一役買っている」と指摘。さらに、ドラえもんは2008年に外務省のアニメ文化大使に任命されているほか、2020年の東京五輪の招致レースの際にはスペシャルアンバサダーとしても活躍したことを紹介した。
続けて、伝統的な外交とは「政府主導による厳粛で敏感なもの」であるとしながらも、ドラえもんのようにアニメキャラクターを活用した外交も「政府間の外交を有効的にサポートすることができるうえ、国のソフトパワーを構築するうえでの重要な手段となる」と指摘。ドラえもんは世界の人びとに向けて「魅力」を発信し、人びとの心を掴むことで世界の人びとから認められたと報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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