中国では、多くの偽商品が出回っている。被害を受けているのは外国企業だけでない。中国企業が被害者になる場合も多い。そのため、一部企業は一般市民と契約して怪しい商品を見かけたら通報をする「視線」としての仕事をしてもらっている。
高級ティシュペーパーを製造販売しているA社は、2年ほど前から常州市で偽物が発見される件数が増加したことに気づいた。そのため、多くの「視線」工作者を雇った。
うち1人が3月9日、市内で荷卸しをするトラックを見かけた。「怪しい」と思い、すぐに会社側担当者に連絡した。その後、会社側ではトラックを尾行し監視するなどの「秘密調査」を続け、偽商品の製造場所が徐州市沛県にあることを突き止めた。
通報を受けた警察は、同件を改めて捜査。現場にふみこんで責任者の身柄を拘束し、原料や製品などを押収した。
容疑者によると、原料として使ったのはレストランで使用された紙ナプキンや、ごみ箱に捨てられていた紙、使用済みのトイレットペーパーだった(解説参照)。水と混ぜてパルプ状にして、漂白を繰り返して“ブランド・ティッシュペーパー”に仕上げていたという。
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◆解説◆
中国ではトイレで使った紙を、便器そばにあるくずかごに捨てる習慣がある。トイレットペーパーが水に容易にばらばらにならず、トイレの排水管も細くつまりやすかったことが理由という。逆に「流しても大丈夫」と思うと、さまざまな物をトイレに流してしまうこともある。
東京都内の日本語学校では、学校側が寮として学生に使わせていたアパートで、複数と見られる女子学生が使用済みの生理用品をトイレに流したため、パイプがつまる事故が発生したという。
本人に悪意はなくとも、生活上の習慣の違いや誤解で、トラブルが発生する場合もある。(編集担当:如月隼人)(写真は揚子晩報の上記記事掲載頁キャプチャー)
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