中国メディア・環球網は8月31日、70年前に終結した戦争について日本に対する批判と謝罪要求を続ける中国と韓国に日本の若者がうんざりし、ネガティブな感情が高まっていると報じた香港・南華早報電子版の同28日付報道を伝えた。

 記事は、日本のベテラン記者が「日本の若者世代は第2次大戦から2世代離れている。
日本が昔のことで批判を受けることに対して、親世代以上に強烈な反感を抱いている」とし、彼らが「自分が直接責任を負う問題ではなく、祖父母の世代に起きたこと」と認識していると分析したことを紹介。

 また、東京にある国際基督教大学の専門家も「隣国による絶え間ない批判に対して、ますます多くの日本の若者が隣国をネガティブなまなざしで見るようになっている」、「この反感が、若者を日本にとって政治的経済的に重要な2つの国から疎遠にすることになる」と指摘したことを伝えた。

 さらに、ある国際的なNGOの日本事務所責任者が「第2次大戦が日本に払わせた大きな代価を忘れようと試みられている」とし、日本では第2次大戦に対する議論が「ややもすれば感情論となり、またややもすれば波風を絶たせたくないという思いから忌み嫌う」ゆえに極めて少ない状況であると論じ、「あの戦争が依然として日本に大きな影響を与えているのは、日本で積極的な討論が行われていないからだ」との見解を示したことを併せて紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Ivan Cholakov/123RF.COM)


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