東京は世界でも有数の「美食が集まる都市」だ。フランスのミシュラン社が発行するミシュランガイドに掲載されることは、レストランや飲食店にとって大きな名誉と捉えられている。


 ミシュランガイドではレストランの評価を星の数で表しており、ミシュランガイドによれば、1つ星は「そのカテゴリーで特においしい料理」、2つ星は「遠回りしてでも訪れる価値があるすばらしい料理」、3つ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」という意味を持つ。

 ミシュランガイドには東京版が存在するが、東京版は欧米以外の地域として初めて出版されたものだが、これは東京においしいレストランが数多く存在するという背景があってこそだろう。

 中国メディアの澎湃新聞は13日、米メディアの報道を引用し、東京にはミシュランガイドに掲載されているレストランが226店もあり、東京に次いで多いパリの94店を大きく引き離し、東京は世界でもっともミシュランガイド掲載店が密集する都市だと報じている。

 さらに、米誌が東京について「世界でもっともすばらしい美食の都市」と評価したことを伝え、著名なシェフや料理人に対し、「なぜ東京にミシュランガイド掲載店が多いのか」を尋ねたことを紹介。その結果、料理人たちからは「小規模な店では、店主が自ら毎日厨房に立ち、自ら腕を振るう店が多く、そのため味も安定している」、「日本人は料理における伝統を尊重しており、その心が客にも伝わっている」といった意見が寄せられたことを伝えた。

 また、別の料理人が「日本人の料理に対する研鑽や追求はもはや極致の域に達している」と述べ、東京でフレンチレストランに行けば、食べ物からサービスに至るまでまるでパリにいるような錯覚を覚え、イタリアンレストランに行けば同様の理由でイタリアにいるかのような錯覚を覚えると述べたことを紹介した。

 東京に限らず、日本は確かにおいしいレストランが数多く存在する。また、高級なレストランでなくとも、ラーメンのような大衆的な料理においてもおいしい店は多く、近年は日本のラーメンが米国や英国で大人気となっている。日本人の1つのことを徹底的に極めようとする姿勢や妥協を許さない姿勢が背景にあるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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