ごみのポイ捨て、信号無視、公共の場所で大声で騒ぐ――。記事によれば、これは最近行われたアンケートが示す「中国人旅行客の悪いマナー」として挙げられたものだ。同アンケートは世界の23カ国で行われ、1264の有効な回答が得られていることから、世界各国で「中国人旅行者のマナーは悪い」と認識されていたことが分かる。
しかしアンケート結果は「意外」とも言える別の結果も示している。アンケート回答者のうち52.3%もの人びとが中国人旅行客が自国を訪れることを支持すると表明、中国人旅行客の訪問を歓迎しない人は12.6%に過ぎなかった。
世界各地で示された中国人旅行客のマナーの悪さに対し、それでも訪問を歓迎する人のほうが多いという寛容な態度が見られたのはなぜだろうか。記事はアンケートの注目すべき分析として、マナーの悪さを「文化の違い」と受け止めた人が多かった国は23カ国中13カ国と過半数を占め、「文明レベルが低い」と受け止めたのは4カ国のみだったことを伝えている。
他国のマナーを「文化の違い」と受け止めるか、それとも「文明レベルが低い」と取るかは、他国を自国と同じレベルと見るか、それとも自国のレベルより下と見るかに大きく関係しているのかも知れない。そしてそうした見方は他国の習慣に対して寛容か、それとも狭量な態度を示すかに大きく影響する。寛容さは相手への敬意から生まれ、狭量さは相手に対する軽蔑から生まれる。「文化の違い」と受け止めた13カ国は、中国人のマナーの悪さを認めつつも全体として寛容な精神を抱いていることがわかるが、それは中国に対してある種の敬意を抱いているからかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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