漢字は中国の文字であり、日本と韓国が今なお漢字を使用していることは古代における中国の影響力の大きさを物語っているが、中国メディアの海外網は「韓国人はなぜ漢字の影響から離れられないのか?」と題し、韓国における漢字文化について解説した。
記事はまず、囲碁の世界トップ棋士の1人に数えられる韓国の李世ドル(イ・セドル)9段に勝利したグーグルの人工知能「AlphaGo(アルファ碁)」に対し、韓国碁院が授与した名誉9段の証書の写真を紹介。その証書には漢字とハングルが入り混じった文章が書かれており、漢字が社会に溶け込んでいることが見て取れる。
続いて記事は、朝鮮王朝時代に一般庶民の識字率向上のために、1443年から1444年にかけてハングルが考案されたと説明。その後20世紀に入り民族主義の影響で日本文化を嫌い、同時に漢字を嫌ったと解説している。そして「1948年には韓国政府が公の漢字使用を禁止。20年後、小学生の教科書から漢字が除かれた」と韓国における漢字不使用の経緯を説明した。
韓国語は同音異義語が少ないので、ハングルだけでも大きな問題はないと言われているが、医療分野や法律関連の文書など、明確に意味を伝える必要のある文書においてハングルのみでの表記は不都合である。また、以前に韓国で書かれた文書は漢字が用いられている為、ハングルのみを学んでいては自国の歴史を学ぶことができなくなってしまうというデメリットもある。そのため、近年では漢字教育を復活させた経緯があり、記事は「韓国が漢字の影響から脱するのは不可能のようだ」と論じた。
日本語は3種類の文字を使い分け、文章の情景や雰囲気、作者の感情などを表現することができる。
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