こうした中国人旅行客のマナー問題について、中国メディアの捜狐はこのほど、民度だけを論じても中国人旅行客のマナー問題は改善しないと指摘し、根本的な解決に必要なことについて論じる記事を掲載した。
記事は、中国で自撮り写真の撮影に夢中になり、気づかないうちに車道に入り込んで車にはねられ、死亡した女性がいたことを紹介し、この事故と同様に、「多くの中国人旅行客はイメージなどそっちのけで、リスクを犯して写真撮影に夢中になっている」と主張した。
一部の中国人が写真撮影のために木に登ったり、枝を折ったりしていることは事実だが、こうした中国人は「旅行客のすべてではない」と主張し、すべての中国人旅行客の民度を一括りにして論じることや、民度という言葉で片付けるのは問題であると主張した。
中国人旅行客が国外でマナーに起因するトラブルを起こさないためにも、根本的な解決に向けて教育が必要であると指摘。また、法律を整備し、中国国内で旅行客の非文明的な行為や違法行為に対して厳格な処罰を行うことで、国外でも常識ある行動が取れるようになるはずと論じた。
中国人のマナー問題はこれまでずっと指摘されてきたことだ。だが、中国人旅行客が見せる悪習については、国外に限ったことではなく、中国国内の観光地でも同じ問題に直面している。例えば、多くの観光客が訪れる万里の長城では、ゴミのポイ捨てや痰の吐き捨てなどが問題となっており、清掃員が悲鳴をあげるほどの痰が吐き捨てられるのだという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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