中国ではアウディやベンツ、BMWが高いブランドイメージの確立に成功しており、成功者が乗る「メンツの立つ」車であると認識されている。さらに自動車に限らず、ドイツの製品は非常に品質が高いと考える中国人消費者は多い。
一方、中国メディアの今日頭条はこのほど、2016年第1四半期におけるドイツ国内の自動車販売データを引用し、実用的な自動車が生まれた国であるドイツにおいて、日本車や韓国車が大きなシェアを獲得できていないと指摘、中国市場とのあまりの違いに驚きを示す記事を掲載した。
ドイツはフォルクスワーゲン(VW)やベンツのお膝元であり、VWなどドイツ車が圧倒的なシェアを獲得しているが、現代自動車は15年に3%を超えるシェアを獲得するなど健闘している。現代自動車のシェアは日本メーカーよりも高いのが現状だ。
記事は、ドイツで16年第1四半期にもっとも売れた日本車は日産・キャシュカイだと伝え、前年同期比9.0%増の7397台だったと紹介。ドイツでもっとも売れたSUVが1万5000台だったことを指摘し、「ドイツで日本車は大きなシェアを獲得できていないものの、キャシュカイは非常に健闘していると言える」と指摘した。
一方、韓国の現代自動車はドイツで日本車より大きなシェアを獲得しているとし、韓国最大手のメーカーとしてドイツ市場で見事に立脚していることを称え、中国をはじめ、世界中で売れている日本車であっても、ドイツ市場ではさすがに苦戦していることを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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