記事は、日本の公衆環境の快適さや安心ぶりは大いに認めるところであると紹介する一方、「もちろんモラルに欠ける現象が起こり得ないということではない。まさか、本当に日本人は天性の素質が高いのではあるまい」とした。
そのうえで、日本国内には割り込み、タクシー車内での嘔吐、決闘、公共の場でのつば吐き、無許可での南極への渡航、規定に反したゴミ投機、釣銭のネコババ、電柱へのよじ登り、そして飲酒運転および勧酒といった行為のいずれにも規制する法規が存在し、場合によっては罰金などが科されると紹介した。
そして「実は、日本国民のモラルの高さというのは、法律法規と見事な正比例を成しているのだ」と説明。法律法規の強制的な縛りが教育の中に深く根差しており、「親の世代が厳格に法律法規を守れば、子どもも成長過程において自然と(法律法規を守るようになり)高いモラルが身に着くのである」と解説している。
「日本人はモラルが高い民族だ」と国外の人から評価を受けることはともかくとして、自らがそのような考え方を抱くのは傲慢以外の何物でもない。ややもすれば利己的な行動に走りがちな人間の行動を、外部からの厳しい縛りによって律しているという基本的な部分を忘れて「もともとモラルが高いのだ」と胡坐をかいていれば、やがてはその土台は腐り崩れていくことになるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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