記事は、「頼まれても行きたくない」とする1つ目の理由として、パーク内のキャラクターが「本物」であるにも関わらず、どうしても「パクリ」っぽく見えてしまうことを挙げた。2点目は、最寄駅として設置された地下鉄「迪士尼(ディズニー)駅」の内装や外観が、ファンタジックなイメージに満ちた「予想図」とは似付かず、何の変哲もない「中国の駅」のようであることとしている。
3つ目は、「天国」のようなディズニーリゾートが、列への割り込み、ケンカ、所構わず大小便といった「豪快な行為」が頻発する「地獄」と化す恐れがあるとし、「まさに、苦しみをお金で買うようなものである」と論じた。4つ目は、入場料が香港や日本のディズニーテーマパークより高額であることを挙げた。一方で、9月1日以降の入場料についてはいくらか安くなることを併せて説明している。
そして5つ目は、本物のチケットであっても、転売されたものでは入場することができない点を指摘。ネット上で定価よりも高い値段で転売しているチケットを購入しても、入園時には購入の際に登録した身分証が必要なること、同じ注文で購入したチケットは同時に使用されることを紹介した。
イメージや先入観、そして香港における大陸市民に対するイメージ悪化を象徴するような、香港メディアによる上海ディズニーに対する「ディスりっぷり」であるが、記事は一方で上海ディズニーの魅力についても紹介しているところに優しさも垣間見える。ディズニーのテーマパークとして世界最大の「お城」が聳えているほか、敷地内にある映画「トイストーリー」のホテルは「多くのファンが行ってみたいと思う場所に違いない」とした。
これまで「パクリ」ばかりに触れてきた中国の人びとが、現地で「本物」に触れることになる上海ディズニー。「やっぱり本物は違う。
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