中国人旅行者のマナーが世界各地で批判されるなか、中国メディアの厦門資訊網はこのほど、30年前の日本人旅行者のマナーも相当悪かったと主張する記事を掲載。時間が経過すれば、中国人旅行客のマナーも日本人のように改善していくはずと主張した。
記事はまず、1970年代の日本人旅行者のマナーについて紹介。当時、裕福になった日本人は海外旅行を楽しむようになったとしながらも、当時の日本人は「お金を盗まれることを警戒し、お金をズボンの中に隠すのが常だった」と主張。しかも支払いの際にズボンのなかに隠したお金を取るため、ズボンの中に手を入れるという行為は「渡航先の人びとを驚かせただけでなく、通報されることもあった」と主張、当時の日本人も「人前でスボンの中に手を入れるという醜態をさらすことがあった」と主張した。
記事が主張したい内容は、「現在、マナーの良さで広く認められる日本人も海外旅行を楽しむようになったばかりの頃は、現在ほどのマナーは身についていなかった」というものだ。確かに日本人もかつては海外の建造物などに落書きをするなどして問題となるケースあったように、こうしたマナーは時間をかけて醸成したものといえるだろう。
現在の日本人は世界的にマナーが良く、歓迎される旅行客となったが、記事は日本人はマナー改善に成功したが、中国人のマナーも時間が経過すれば自然に改善していく可能性に言及している。中国人の海外旅行が解禁されてからまだ日が浅いのは事実だ。それゆえ、訪れた先の国のマナーを遵守するという考え方がまだ身についていないとも言えるだろう。そうであれば時間の経過とメディアを通じて得られる報道などにより、いずれは旅行先でふさわしいマナーを示せるようになるかもしれない。いずれは成熟するであろう中国人のマナーに対して、改善すべき点は指摘しつつも寛容な見方をもって接することは日本の心の深さを示すことになるだろう。
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