中国国内には、エジプトのピラミッド、フランス・パリの凱旋門、米国のホワイトハウス、さらには地元中国の天安門広場、故宮まで、世界の著名な建築物を模した「パクリ建築」が各地に点在しており、話題になるとともに物議をかもしている。「パクリ建築の氾濫は、中国伝統文化に対する自信のなさの表れだ」などと批判する有識者もいるようだ。


 中国メディア・中国新聞網は21日、日本にも「パクリ」を用いて活性化を図ろうとする都市が存在するとし、英字表記が「USA」である大分県宇佐市が、自由の女神像や星条旗といった米国の象徴的な物を積極的に利用していると報じた。

 記事は、日本国内メディアが先日、JR宇佐駅のホームに設置された駅名標に、米国の星条旗と見まがうデザインのイラストが付され、観光客の間で話題になっていると報じたことを紹介。実際は星条旗ではなく、青地に白い小さな文字で「八幡総本宮宇佐神宮」と書かれた部分と、赤い線で描かれた宇佐神宮のイラストが組み合わさったものであるとしている。

 そのうえで、この画像がインターネット上で話題となったこと、現地の行政担当者が「英字表記がUSAであるという独自の要素が、現地の観光宣伝の助けになれば」と語ったことを説明。また、同市内には自由の女神像なども設置されており、多くの観光客が「場所を間違えたか」と目を丸くすると伝えた。

 2009年にオバマ米大統領が就任した際、英字表記が同じ「OBAMA」となる福井県小浜市では祝賀の花火が打ち上げられるなどのお祭り騒ぎになった。宇佐市で「USA」にあやかろうとする動きも、同じ性質のものと言えそうである。ただ、「OBAMA」も「USA」も米国に関連する事柄であるがゆえ、もしかしたら「やはり日本は米国から離れられない」という感想を抱く中国の人も、いるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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