記事は「日本人の『小さくする意識』は日本の文化の中に存在するとともに、人類の文明にも貢献を果たしているのだ」としたうえで、具体的な事例を紹介。まず、日本人が発明してその後中国に伝わったという扇子を取り上げ、「中国の扇子は大きいが、日本のものは小さくて美しい」とし、そこに「小さくする意識」が映し出されていると解説した。
また、狭いながらも精緻で快適性が追求された日本人の住居、そして日本人の発明によるカプセルホテルも、その意識の表れであるとしたほか、通常5-6人の小グループが主体となる日本人の社交スタイル、5-6人が入れる程度の大きさである茶室などについても紹介している。
さらに、自動車や家電製品などもともと米国人が発明した際には大きかったものが、日本人の手にかかるとどんどんコンパクトになっていくとも説明。このほか、日本の女性も「背は高くないがスタイルは整っていて、気立てがいい」という「小型化」の傾向があるともした。
記事は、国土の狭さゆえ持たざるを得なかった「小さくする意識」が今や日本人ご自慢の文化となっており、全世界が学ぶべきクオリティとなっていると解説。「中国人は『日本は小さい』ことと『日本人の小さくする意識』をそれぞれはっきり分けて認識する必要がある」とするとともに、何でもかんでも「大きければいい」訳ではない事を日本人の意識から学ぶべきであると締めくくった。
記事が指摘する通り、空間の効率的な活用、コンパクト化への努力はまさに狭い国土で生きる日本人の知恵の結晶というべきものだ。ただ一方で、日本でもかつて「大きいことはいいことだ」といった言葉が流行した時代がある。それが今では、よりシンプルでコンパクト、環境にやさしい物が歓迎されるようになったのである。
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