中国メディアの北京青年報は12日、日本は今なお経済的にも社会的にも進んだ国であり、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は今も続いているとの見方を示している。
記事は、1980年代の日中関係は「蜜月期」にあり、映画や家電など日本の製品や文化は中国人は憧れの存在だったと指摘し、当時の日本は「中国人にとって雲の上の資本主義国家」だったと指摘。だが、中国も改革開放によって成長を遂げ、今や世界第2位の経済大国となったと指摘し、「バブル崩壊によって停滞する日本を尻目に、日中の力関係は逆転し、日中国民の互いに対する見方にも変化が生じた」と伝えた。
一方、戦後の焼け野原から急速な復興を遂げ、世界一流の経済大国に発展した日本の制度や文化、社会構造などを取り上げた書籍「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は、経済成長率が低下し始めた中国にとって参考となる点が多いと指摘した。
さらに、日本が成功した要素は数多く存在するとしたうえで、今日の日本における「社会保障」や「競争と協調が両立した企業文化」、さらには「環境保護」や「犯罪率の低い社会」など、中国が見習うべき点は多いと主張。今日の日本は今なお多くの点で「世界ナンバー・ワン」であると指摘し、多くの中国人が日本を旅行で訪れ、日本製品を買い求めているのも日本人が質の高い製品を追求し、同時に革新を続けているからであるとし、真の意味で中国が日本に学ぶことができれば、中国の社会や経済は末永く発展することができるはずだと論じた。
中国では「日本に学べ」と提言する報道は数多く存在する。世界2位の経済国となった今でも、中国人は現状に満足しておらず、さらなる成長に向けた意欲があることを示すものと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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