中国メディア・蘇北網は8日、日本についてよく知らない人のために、ひとまず政治的な問題を置いておいたうえで日本で日常的に見られる現象や習慣について紹介する記事を掲載した。「とても震撼する、信じられない」とオーバーな表現が用いられているが、紹介されたものは確かに日本では一般的な事柄ばかりだ。
記事が紹介したのは「公園などの入口に、ベビーカーが行儀よく並べられている」、「日本の街では和服を来た人を日常的に見かける」、「日本では先生と児童・生徒が一緒に同じ給食を食べる」、「日曜日、東京のオフィス街は空っぽになる」、「お年寄りがゆっくり道路を横断しているのに遭遇した自動車が、クラクションを鳴らすことなく静かに待っている」、「日本の女子中高生、学校によっていろいろな制服があるのに、みんなかわいい」といったものだ。
また、「野良猫がキレイ」という点についても言及。日本には野良猫が多いが、日本人は猫好きであるゆえ、野良猫たちも人を怖がらない、としている。確かに、街の中で野良猫をしばしば見かけるうえ、彼らの多くが飼い猫かと思うほどつやつやした毛並みの持ち主だったりする。猫にとっては生きやすい環境と言えそうだが、住民トラブルの元になる事もある。
さらに、「多くの人が要らなくなった物を『欲しい方はどうぞ』という貼り紙とともに通りに置く」との指摘も。リサイクル精神旺盛とも言えるが、これについては「もし引き取り手がいなければ、安くないごみ処理料金を支払わなければならないのだ」という背景まで紹介している。
表面的な事象だけを見て「これは素晴らしい」、「これはダメ」という評価をするのは、早合点というもの。どうしてそうなるのかをよく考え、よく理解したうえで判断すべきだ。
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