法務省の在留外国人統計によれば、2015年末時点における在留中国人の数は66万5847人だった。これだけ多くの中国人が日本で暮らすなか、彼らの目に日本はどのように映っているのだろうか。


 中国メディアの一点資訊はこのほど、日本で暮らして3年になるという中国人による手記を掲載し、中国の読者に向けて、「身をもって体験した日本と日本人」について紹介した。同記事では日本や日本人について概ね好意的に紹介しており、中国の読者たちも日本に対して好感を抱ける内容となっている。

 まず記事は、日本について「非常に清潔である」と紹介し、街中でゴミを見かけることはないと指摘したほか、「散歩中の犬の糞すら日本人は拾って持ち帰り、糞をした場所は水をかけて綺麗にする」と紹介。

 また、日本人のサービスもすばらしいと紹介し、役所や図書館、病院、銀行などでも「非常に気持ちの良い対応を受けることができる」と紹介。中国人の多くは「日本は清潔な国」、「日本のサービスの質は高い」と認識しているが、こうした認識は「何ら間違っていない」と太鼓判を押した。

 続けて、日本人ではなかなか気付けない日本人独特の「距離感」についても紹介し、日本人は列に並ぶにあたって他人と微妙な距離を取ることを紹介。この距離は物理的な距離であると同時に、「知らない人」との心理的な距離でもあり、「他人を尊重する証」でもあると指摘した。

 確かに日本人は他人とは物理的に微妙な距離を取ることが多く、例えばエスカレーターでも前の人と一段分空けて乗る人が多い。だが、中国ではこうした物理的な距離感があまりなく、列に並ぶ場合は割り込みを避けるために前の人ぎりぎりまで接近する人もいるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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