9月9日は、日本では「救急の日」だった。そして、11日は米ニューヨークで発生した同時多発テロから15年という節目の日だった。
多くの人命が犠牲となる事件や事故の根絶を願うと同時に、消防車や救急車という緊急車両の大切さを再認識する時期だ。

 緊急車両のスムーズな行動に欠かせないのが、ドライバーのマナーと配慮。日本では緊急車両接近時に道を譲ることが義務付けられており、常識となっている。しかし、それは中国では「非常識」のようだ。中国メディア・今日頭条は11日、「われわれが学ぶに値する 日本では消防車に遭遇すると自動車が道を譲る」とする映像記事を掲載した。

 記事で紹介されたのは、日本のある道路の様子だ。
片側2車線の道路を、消防車がサイレンを鳴らしながら逆走する。これに対して、向こう側からやって来る自動車はみな左側に寄って道を空ける様子が見える。パトカーなどの警察関係車両も同様に道路を通過し、コンビニエンスストアの駐車場に集結。緊急事態を想定した訓練のようにも見える。

 この映像を見た中国のネットユーザーからは1日で約100件の意見が寄せられた。そのほとんどが、日本のドライバーのマナーの良さを指摘するとともに、「わが国の状態では20年経っても追いつかない」、「今の中国人は個人の利益がすべてを上回るのだ」、「この前、救急車が渋滞にはまっていて、サイレンを鳴らしても全く役に立たなかった」といった、中国の状況を嘆く意見が多数を占めた。
中には「わが国はお偉いさんが通る時、他の車がみんなどく」という皮肉めいたコメントもあった。

 日本でも、道路混雑によって救急車の到着が遅れるケースが少なからず存在し、しばしばドライバーの理解を促す宣伝が行われている。このような取り組みも、緊急車両の円滑な走行を実現するためには重要なのだ。

 ところで、あるユーザーが残した「もし日本と中国が国土を入れ替えたら」というコメントが興味深い。国土を入れ替えた場合、「日本の発展は本当に想像できないほどだろう。翻ってわが国は、ラオス、ミャンマー、北朝鮮と同レベルになるのではないか」としている。
国のサイズが違えば、それに見合った政治や社会の体制が必要になる。話はそう簡単ではないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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