中国の家電業界が様変わりしている。一昔前までは「嫁入り道具には日本の家電」というほど大人気だった日本の家電製品が最近では中国メーカーの台頭により、中国市場から姿を消してきているという。
ハイアールなどグローバルメーカーに成長した中国企業もあり、中国における「日本製家電の神話」は過去のものになりつつあると言えそうだ。

 中国メディアの今日頭条は21日、「中国メーカーはわずか10年で日本企業を追い詰めた」と題する記事を掲載し、中国メーカーの台頭について伝えている。

 記事が指摘したのは、テレビ、携帯電話、洗濯機そしてパソコン等の家電分野だ。ほんの10年ほど前は、その品質の高さから高額にもかかわらず日本メーカーの製品が大人気だったとし、中国メーカーには製造する技術がないか、もしくは作ることはできても偽物や粗悪品ばかりだったが、今では海外に進出している中国メーカーもあることを誇らしげに紹介した。

 例えば、かつて中国では日立やパナソニックのテレビが人気だったが、今や家電店に並ぶのは中国や韓国メーカーの製品ばかりというのが現状だ。携帯電話も、ソニーやシャープが人気だったのは過去の話で、スマホ時代の今、中国で日本メーカーのスマホを目にすることはほとんどない。

 このように中国市場において、家電などの分野では中国メーカーが台頭してきているのは事実だ。だが同時に中国の多くのメーカーが日本の優れた技術頼みであるのも事実であり、ブランド名は中国でも基幹部品は日本メーカーの製品であることも多く、「中国は組み立てただけ」と自嘲する中国ネットユーザーもいるが、遠からずの指摘だ。

 しかし、中国や韓国の家電メーカーの台頭で日本の家電業界全体が苦戦を強いられていることに変わりはない。日本の各メーカーは、その高い技術力を生かし、より付加価値の高い分野へ進出してさらなる成長を遂げることに期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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