秋から冬にかけて、道路の工事が多くなるような気がする。9月に入って、自動車を運転中に道路工事現場に遭遇し、片側交互通行による渋滞に巻き込まれたという人も少なくないのではないだろうか。
この状況、あながち「気のせい」ではないようである。

 福岡市の道路占用工事調整協議会によると「確かに年末、年度末になるほど道路工事の件数が多くなる状況」とのこと。年度初めの4月に発注された工事を年度末までに間に合わせるため、この時期から工事に着手をするケースが多くなるようだ。従来は年度末の3月により集中する傾向だったようだが、3月の工事を抑制して施工時期を分散化させているため、秋ごろから工事の件数が増えているということもありそうだ。

 道路工事による規制はドライバーにとってはいささか不便だが、工事で舗装しなおした道路は真っ平で気持ちがいい。中国メディア・今日頭条は24日、日本で見られる道路工事の様子から、日本人の仕事の細かさについて賞賛する動画記事を掲載した。動画は、道路工事現場で掘り起こした道路を新たに舗装する様子が収められており、アスファルトを敷きこむ前に入れた土を作業員が機械を使って平らになるように固めているのが見える。作業員は現場を何度も往復して土を固めており、作業がしっかりと行われていることが伺える。

 この様子について記事は「これだけで、日本人の細かさ、キレイさへの追求ぶりが伺える。年収30万元(約450万円)に値するものだ」と評している。経済成長を遂げた中国国内の給料よりも、日本人の給料がなおもはるかに高いのも納得、ということのようだ。記事を見たネットユーザーからは「日本に学べ。
広州の一部道路は草だらけだぞ」、「中国では汚職役人が消えない限り、良い工事は行われない」、「まじめ、というのは大切なことだ」といったコメントが寄せられた。総じて、自らの成果づくりばかりを考える役人のために、中国ではまともな道路工事ができない、という見方だ。

 日本と同様の技術を持っていて、やればできるけれどやらないのか、それとも日本の技術が優れていて、中国の技術ではここまでできないのか。どうやら前者のようであるが、技術力を高めさえすればいい後者に比べて、さまざまな「しがらみ」がある前者の状況を変えるのは難しい。自らの利権は後回しにして、住みやすい街を作ることを第一に考えるようなリーダーや役人の出現を待つしかなさそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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