日本を訪れる中国人観光客による「爆買い」はすでに収束に向かったと言われるが、みんなが一斉に買うのを止める訳ではない。今回の国慶節連休においても、日本の家電量販店を訪れてショッピングを楽しむ中国人はたくさんいた。
そこには、日本の量販店でしか味わうことのできない「魅力」があるからなのだ。

 中国メディア・太平洋電脳網は7日、日本の家電量販店を実際に訪れ、その売り場から感じ取った、中国人観光客を惹きつける魅力について紹介する記事を掲載した。訪れたのは、東京・秋葉原にある大手家電量販店舗だ。

 記事はまず、この店舗が日本人、外国人に関係なく非常に人気があり、店内放送では日本語以外に中国語、韓国語、英語での案内が行われていると紹介。そのうえで、テレビ売り場、女性向けの美容器具売り場、ハイテクな調理用品売り場、空気清浄機売り場、ロボット掃除機売り場、そしておなじみの電気炊飯器売り場を訪れたことを伝えている。

 また、店舗では中国人観光客のために専用カウンターを設置したり、銀聯カードや微信による支払いにも対応、さらには中国語できる販売員を配置しており、中国人観光客の「爆買い」に十分な準備をしていることを紹介した。

 そして最後にまとめとして「日本での爆買いはやっぱり必要だ」と説明。その理由が「多くの大手ブランドが、日本国内限定のモデルを発売していることを発見した」ことにあるとした。その一方で、購入前には電圧の問題や、メンテナンスが可能かどうかという点をしっかり確認することを忘れないように、とも呼びかけている。

 インターネットが発達し、ネットショッピングが盛んになったことで、全国各地の名産品が現地に行かなくても手に入れることができるようになった。便利になった一方で、行かないと手に入らないプレミアム感が薄れてしまっている。やはり、実際に行くことでようやく買える、味わえるものというのは必要だし、それを楽しみしている人も多いのだ。
日本の家電量販店を訪れる中国人観光客の多くも、その楽しみを味わっているはずである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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