中国メディアの今日頭条は9日、日本製品が「落ち目」なのはスマートフォンだけではなく、他の分野にも及ぶとする記事を掲載した。
記事は、日本は天然資源が少ないながらも、資源を輸入して家電や電子製品など付加価値の高い製品を生産し、輸出することで成長してきたと紹介。また、漫画やアニメなどの分野でも世界的に大きな影響力を持っていると伝え、中国でも幼いころに鉄腕アトムやドラえもん、名探偵コナンなど、日本アニメを見て育った中国人は多いと伝えた。
しかし、現在の中国ではテレビで放送されるのは「喜羊羊」や「熊出没」といった中国アニメばかりだと主張。日本アニメの中国における影響力は過去ほどではないとし、「アニメ分野でも中国が強くなったことを証明している」と論じた。
さらに家電分野では状況が一変したと主張。多くの家庭が日本メーカーの製品を使用していたのが、今ではハイアールや美的が取って代わったと指摘。また、以前は日本メーカーの携帯電話を持っていると皆から一目置かれたのが、今のスマホ市場はアップルが大勢を占めており、日本メーカーの見る影はないとも指摘。匠の精神の度が過ぎて、顧客の意見を聞かなかったため、シェアを失ったのではないかと主張した。
中国市場で、スマホや家電分野において日本製品のシェアが減少していることは紛れもない事実だ。しかし、例えばアニメに関しては、自国作品を守るために日本アニメを放送禁止にしたことが関係しており、必ずしも日本アニメが衰退したわけではない。
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