日本人の脳内にある「中華娘」のイメージとは、どんなものだろうか。おそらく、チャイナドレスにお団子頭をイメージする人が多いことだろう。
その傾向は、マンガ・アニメやドラマでよく見られる「中華娘」からも伺える。

 中国メディア・今日頭条は20日、「どうして日本のアニメの中華娘はみんなチャイナドレスにお団子頭なのか」とする記事を掲載した。記事は、日本のアニメに登場する中国の女性が基本的に「チャイナドレスとお団子頭」であり、男性の多くも「道士服」であると紹介。「どうして、日本のマンガやアニメの作者はみんな揃ってこのようなステレオタイプを持っているのか」とした。

 そのうえで、日本で生活している友人に尋ねたところ、その「ルーツ」が1988年ごろに香港や台湾で制作された「キョンシーもの」映画が日本で大流行した点にあることが分かったと紹介。チャイナドレスにお団子頭という姿で活躍する少女・テンテンが日本人の心をつかみ、一躍有名人になったことで、「中華娘」と言えば「チャイナドレス+お団子頭」というイメージが定着したのだと解説した。そして、91年に発売され大ブームを巻き起こしたゲーム「ストリートファイター2」に登場する春麗や、人気マンガ「らんま1/2」のキャラクターであるシャンプーも、テンテンへのオマージュであると説明している。

 今の中国や中華文化圏社会において、普段から「チャイナドレス+お団子頭」で生活している女性はまずいない。記事は、日本人の抱く「中華娘」像が20世紀前半の中華民国期に近い印象を覚えるとした。また、日本人のみならず、米国映画における中国人の印象も奇妙な物であるとし、家じゅうに龍をあしらった装飾が施されているほか、ぜいたくを極め腐敗しきった雰囲気が醸し出されていると説明。「香港のやくざ映画でもこんなに誇張はしない」と評した。

 日本人が「中華娘」にステレオタイプを持つのと同様、中国人も日本人に対する固定観念を持っている。
典型的なのは「抗日神ドラマ」には欠かせない「小太りでちょび髭の、人相が悪い将校」だ。情報社会の発達した今の世の中においても、普段日本人と触れることのない中国人の中には「日本人イコールちょび髭将校」と思っている人が少なくないはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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