中国メディアの今日頭条は2日付で、新幹線と中国高速鉄道の違いを比較する記事を掲載、日中両国の高速鉄道システムについての優劣ではなく、単純に「違い」について解説している。
記事はまず、新幹線が1964年に開業した世界初の高速鉄道システムであるのに対し、中国は1990年代に既存鉄道の高速化について検討を始め、1997年に時速140キロメートルでの試験走行に成功したことを紹介。さらに、中国は2003年に先進国からの技術導入を決め、新幹線の技術も導入されることになったことを紹介したうえで、07年には中国の高速鉄道網は6000キロメートルに達し、日本を超えたことを紹介した。
続けて、新幹線と中国高速鉄道の大きな違いについて、新幹線には一部車両で喫煙ルームがあるのに対し、中国高速鉄道は全席禁煙であり、喫煙ルームが一切存在しないこと、中国高速鉄道は乗客に対するセキュリティーチェックがあること、新幹線では飲食物はワゴン車による車内販売であるのに対し、中国高速鉄道は販売カウンターでの販売であることを紹介した。
さらに、中国高速鉄道には自由席という概念がなく、全席指定席であること、新幹線にある多目的室のようなプライベートスペースが一切ないことなどを紹介。また、記事は指摘していないことだが、新幹線の場合はどこの誰であろうと、名前や身分を明かすことなく乗車券を購入することができるが、中国では実名制が導入されているため、高速鉄道の乗車券を購入する際には中国人の場合は身分証、外国人の場合はパスポートの提示が必要となる。このように比較してみると、新幹線のほうがより乗客の利便性を考慮したサービスが提供されていることがよく分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
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