体と心の疲れを癒やしてくれる日本の温泉は中国でも非常に有名で、露天風呂など伝統的な温泉を楽しみに訪日する中国人も少なくない。中国にも温泉施設はあるものの、水着を着て入る温泉プールという位置づけがほとんどで、風情ある宿泊施設で食事を楽しみながら温泉を満喫できる施設は多くはない。


 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人は「本当に温泉を愛しているようだ」と伝えつつ、日本の温泉事情を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は3000以上もの温泉地がある「温泉王国」だと紹介。温泉にはリラックス効果もあるが、日本では湯治としても利用され、古くから日本人の生活に深く関わってきた存在であることを紹介した。

 多くの中国人が興味を持つのは、日本では「温泉に全裸で入るのか?」という疑問だ。日本人がドアのない中国のトイレについて「あり得ない」と感じるように、中国人も裸で温泉に入ることを「恥ずかしい」、「信じられない」と感じるようだ。これに対して記事は、日本では本当に何も身に着けずに入浴するが、多くの中国人が心配する「男女混浴」はごく一部に限られる、と女性の読者を安心させた。


 ではなぜ日本人は裸で温泉に入るのだろうか。その理由について記事は、裸のほうが温泉の成分をより吸収できるためではないかと主張。また、何より重要なこととして、人は裸の状態だと率直に向き合うことができ、自然環境にも溶け込めるためではないかと考察した。

 日本人にとって温泉が、心身ともに解放される場所であるのは間違いない。だが、日本人が裸で温泉に入るのは温泉が風呂の延長線上の存在だからではないだろうか。自宅の風呂でも銭湯でも、水着を着用して入浴する人はまずいない。
中国には「温泉に全裸で入ること」に抵抗を感じる人もいるようだが、同じ温泉でも日本と中国では入浴の仕方や楽しみ方が異なっているのは興味深い。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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