日本に存在する「外国人に知られていない不文律」について、まず記事は、プライベート中の芸能人に出会っても騒いだりサインを求めたりしてはならないと主張。ちらっと盗み見る程度にとどめるべきであり、芸能人がプライベートを楽しめるよう配慮するのが日本の礼儀であると説明した。
続けて記事は、「東京人は渋谷の忠犬ハチ公像の前で待ち合わせなどしない」という不文律を紹介。東ハチ公前の広場では雨や暑さをしのぐことができないため、「すべてにおいて賢く効率を求める東京人」は、ハチ公ではなく付近の喫茶店など待ち合わせをすると説明した。
また、東京のアパートは壁が「紙のように薄い」ため、壁越しに聞こえる生活音は「聞こえていないふりをするのが、まさに東京でのアパート生活の奥義である」と説明。さらに、東京では興味を引く人物や突飛な人物を見かけるのが日常茶飯事となっているが、「絶対にそれらの人を凝視してはならない」、また、もし目が合ったときは「すぐに視線をそらさなければならない」と説明した。
記事はこの不文律の理由として、「東京では何をしていようと、何を着ていようとすべて個人の自由」であるゆえに、たとえ突飛と感じる人に対しても何でもないかのように接することにより、「東京の自由で新鮮な雰囲気が保たれるからだ」と説明した。
不文律とは法律などで明文化されてはいないものの、多くの人に知られており、また守られている規則を指す。明文化されていないにも関わらず多くの人の心の中で共通の了解が得られているため、不文律にはそれが属するコミュニティの個性が映し出される。例えば薄い壁から聞こえる生活音に対して聞こえていないふりをするという不文律には、相手の気持ちに配慮する日本人の国民性が反映されていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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