記事は、「旅行や出張で日本を訪れる中国人の多くが日本の街の清潔さに驚愕する」と伝えつつ、日本がその清潔さを実現し、維持できる理由は、時機や時勢を意味する「天の時」、地勢的な有利さを意味する「地の利」、そして、人心の一致と努力を意味する「人の和」があってこそだと主張した。
まず、日本は海を四方に囲まれている海洋性気候であり、乾燥しがちな中国と違って、日本は雨が多く、大気の埃っぽさが少ないと指摘。また、かつて公害に苦しめられた日本は現在、環境保護に対して高い意識を持っていることを挙げ、こうした要素は日本が清潔さを保つうえでの「天の時」と「地の利」であると論じた。
また、「人の和」について「日本人はもともと清潔さを好む民族」であり、公衆道徳が高いうえに日本人は食べ歩きする習慣がないため、中国に比べて果物の皮や食べ物の包装がポイ捨てされる可能性も低くなると考察した。
中国の都市部や観光地では清掃員の姿を目にする機会が多く、清掃員が1日中掃除をしているにもかかわらず、ゴミが多く落ちているのも事実だ。非常に多くの人が訪れる「万里の長城」では、観光客らがポイ捨てしたゴミを清掃するだけで清掃員が莫大な労力を使っており、中国メディアの法制晩報によれば「観光客が吐いた痰や、ところかまわずにした大小便を清掃すること」は万里の長城の清掃員にとっての「悪夢」だと伝えている。
中国は日本に比べて雨が少なく、埃っぽいのは事実だが、ゴミをポイ捨てしたり、痰を吐き捨てたりするのは気候とは無関係であり、記事の言葉を借りれば中国で清潔さを実現できないのは「人の和」が足りなからということになろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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