日本は先進国のなかでは最も肥満率の低い国だというデータがあるが、中国は経済発展に伴って肥満の人が増えており、生活習慣病も増えている。中国メディアの浙江在線は18日、飽食の時代にある日本は先進国でありながらも痩せている人が多い理由は一体何かと疑問を投げかけている。


 現代は世界的に肥満が増えていると言われるが、人口大国である中国もこの流れに乗って肥満が増えている。しかし記事は、日本は「この流れに逆行」していると紹介。「食べながらきれいに痩せる」理想を実現させた国だと称賛したうえで、日本人が「食べながらきれいに痩せる」秘訣を分析した。

 記事が最初に紹介した秘訣は「小皿に分けて盛り付ける」習慣だ。大皿に盛りつけてみんなで取り分ける中国と異なり、日本人は自分の分を小皿によそい、メニューの種類も多い。量は少ないものの種類は多いので、おなか一杯になったような気になり、これが習慣となって小食になるのだという。また、「食材が豊富なこと」も関係しており、日本では1日に30品目の摂取が勧められているが、中国では1日「わずか12品目」、週に25品目だとその違いを指摘した。

 続いて挙げたのが「薄めの味付け」だ。日本人は食材そのものの味を大切にしているため、カロリー控えめの食事ができると分析した。また、「甘いものをあまり食べない」ことも理由の1つだという。多くの国のように食後のデザートを食べず、男性を中心に甘いものをあまり摂らないので糖分の摂取が控えられ、スリムな体型の維持に貢献しているとした。

 最後に挙げたのは、政府を中心とした「健康志向」の高まりだ。
日本では40歳から74歳では腹囲が「男性85cm以上、女性90cm以上」を超えるとメタボリックシンドロームと認定される。この「厳しい基準」を持っていることや、メニューにカロリーを表記するなど、健康意識の高さが肥満の防止に役立っていると分析した。

 健康的で美しいと中国人の目に映っている日本人の体形。こうした、日本の健康的な食習慣によるところが大きいと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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