日本のソフトパワーを支えるマンガ、アニメやこれらに付随するサブカルチャーは、中国にも多くの愛好者を持つ。中国メディア・今日頭条は30日、「日本の出生率が低いのは、なんとオタク文化と関係がある」とする記事を掲載した。


 記事は、日本が世界的に見て高齢化が最も深刻な国であり、出生率が他国に比べてはるかに低いと説明。2050年には人口が1億人を切るまで減少するとの予測も出ていることを伝えた。そのうえで「驚きを覚えるかもしれないが、日本における深刻な高齢化の原因の1つに、オタク文化があるのだ」としている。

 そのうえで「日本では、アニメと人びとの生活が密接に関わっている」と説明。バブル崩壊後、多くの人が現実の生活に適応できなくなり、常に大きなストレスを抱えるようになったとし、そこから「多くの人が、未来へ憂慮を知らず、恋愛を含めてすべてが自由だった美しき学生時代にうつつを抜かすようになる」と解説した。

 そして、「多くの日本人、特に男性は幻の世界にどっぷりはまりこみ、抜けられなくなる。バーチャル世界で気楽な恋愛関係を続けている男性たちはもはや、リアルな世界の女性と接触しようとしないのである。リアルな女性との出会いにはあまりにも多くの未知な要素があり、心理的な恐怖感を覚えるのだ」と論じている。

 記事を読んだ中国のネットユーザーの中には「中国もじきにそうなる。何といっても、2次元好きな人がますます多くなっているのだから」という感想を残す者もいた。ただ、中国の男性の場合はリアルな女性を探したくても見つからない可能性が高いという厳しい現実もある。それは人口の男女比バランスが大きく崩れているからに他ならない。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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