現代において、人びとの暮らしに欠かせないものの多くは、地下に埋まっている。ガスや水道、そして一部の地域では電線も地下を通っている。
地上より安全ではあるが、手抜き工事やメンテナンス不足があれば大規模な水漏れやガス爆発などの事故にもつながりかねない。

 中国メディア・今日頭条は23日、「ドイツが作った青島の下水道、100年経ってもまだ使える」とする記事を掲載した。記事は、山東省青島市で現在も使用されているドイツ租界時代の下水道システムの様子を写真付きで紹介している。

 青島の下水道は1898年にドイツが占領してからスタートし、1905年には一定の規模にまで整備されたという。非中国人居住エリアでは雨水と汚水を分流させ、雨水管と汚水管がそれぞれ別に設置され、中国人居住エリアでは雨水と汚水を合流させる方式が採用されたとのことだ。

 記事は、これらの排水システムは非常に先進的だったと紹介する一方、当時建設された80キロメートルに及ぶ排水管の大部分は破損や都市計画などの理由によって改造されており、当時のままの風貌を残して現役で利用されているのは2.66キロメートルに過ぎないと伝えている。
とはいえ、120年前の下水システムが現在もなお使えていることについては、その設計、建造技術が確かなものだったと言えるのではないだろうか。

 記事を見た中国のネットユーザーからは「外国の設計理念は実用的だ」、「1つの国が強いかどうかは、まず下水道工事を見るべし」、「今の中国では100年経ってもこんな排水技術は身につかない」といった感想が見られた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)4045qd/123RF)


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