中国メディア・今日頭条は12日、「どうして近代の中国、日本、タイは植民地にならなかったのか」とする記事を掲載した。記事によると、この3カ国はそれぞれ異なる理由で独立が維持できたという。


 記事は、「近代における世界の構図は、欧州が主導する植民貿易体系であったと言わざるを得ない」とする一方で、この時期にアジアには欧州の植民地になることなく独立を保った国が3つあると紹介。それが中国と日本とタイであるとした。

 そして、この3カ国が独立を保てた理由について「中国は大きすぎた、日本は強すぎた、タイはラッキーだった」とし、それぞれについて説明している。中国はアヘン戦争から始まる一連の戦争に負け続け、屈辱的な条約を結ばされてきたが、広大な国土と膨大な人口を有する中国を丸ごと併合して制御できる欧州の国がいなかったと解説。また、列強各国の利益が中国で複雑に絡み合っていたことも、一国による植民地化を不可能にしたと論じている。

 日本については、「学ぶのが非常に得意な国であり、古代においても、近代においても、強い国から自身の及ばない点を速やかに学び、自分の実力を強めてきた」と説明。明治維新以降欧米の進んだ技術や思想を学んで国力を強め、1894年の日清戦争によってアジア一の強国となり、さらには日露戦争で帝政ロシアを倒したことで列強の仲間入りをするまでに至ったことを伝えた。

 さらに「ラッキーだった」としたタイについては、英国とフランスの2大国による植民地域に挟まれていたことで、両国の衝突を避けるための緩衝材的な役割を得ることができたとした。そして、才略に長けた君主が出現したことも大きな要素だったとしている。

 確かに日本、中国、タイは近代において独立を保ちえたが、記事の論調に異議を唱えるネットユーザーが複数いた。その焦点は中国の扱いをどう考えるかだ。「中国は半植民地化されたではないか」、「租界は植民地ではないのか、東北三省は日本の植民地ではないのか」といったコメントが寄せられた。
また、中国は2つの世界大戦があったから、特に第1次世界大戦によって分割、植民地化を免れたとの意見もあった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)4045qd/123RF)


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